久しぶりの更新になります。書きたいことはたくさんあるのですが、南欧旅行の続きから…
朝、安藤忠雄が作った美術館を訪ねる。前日のゴンドラツアーで知り合った人が教えてくれた。大運河にかかるアカデミア橋には、“Where are we going”と美術館の宣伝=写真がなされていた。日本の歩道橋にある「狭い日本。そんなに急いでどこに行く」なんかのスローガンのよう。
美術館は、「SAN SAMUELE」という水上バスの駅のすぐそば。大運河に面している。名前を確認するために、現地で買ったガイドを見るも、載っていない…。最近出来たばかりなので、ガイドに加えなかったのか、前衛芸術への反発か、あるいは日本人が創ったものは認めないのか。考えすぎかなあ。
入り口には、ビニール風船?で作られたワンちゃんが=写真(犬に詳しくないので、種類は、?です)。愛らしいいでたち。
入場料は10ユーロ(1500円)。高い!日本の美術館みたい。でも、そのわけはすぐにわかった。エアコン完備&人件費。気温が高かったので、非常に過ごしやすかった。
4年前に訪れたフランス・パリのルーブル美術館を思い出した。ちなみに、イギリス・ロンドンの大英博物館は暑くて、サウナのようだった。ストライキをしていて、鑑賞できる部屋も限られていた。
ヨーロッパは、石造りで湿気も少ないため、屋内は涼しい。そのため、エアコンを付けていない家や建造物が多い。環境にもやさしいし。でも、近年、温暖化の影響でエアコンなしでは過ごしにくくなっている。2003年の夏、パリでは異常な暑さのため十数万人が死亡した。そのとき、日本のエアコンが飛ぶように売れたのは有名な話。
っと、今回の旅行に話を戻して。
美術館内は、水の都・ヴェネツィアとは一線を画す。
牛を輪切りにしてホルマリン漬けにした作品、日本の公共広告機構の「いのちくん」のCM(クリックすると同じものが観れますよ☆)、反戦PRのオブジェ、宇宙をイメージしたものなど、いろんな国の作家の作品が部屋ごとに並んでいる。
なかなか、面白かった。一見の価値あり!ただ、部屋ごとに監視員がいるので、ほぼマンツーマン状態が続きます(笑)。
お昼は、いい感じのレストランに。イタリア滞在中に、パスタを食べなきゃというのがあった。
席に着くと、ウェイターが「英語わかる?」とメニューを渡す。話すのは苦手でも、読むのは大丈夫な典型的日本人の俺。質問されたことが悔しくもあり、「その通り」と納得する自分もいた。
奮発して、イカ墨パスタを注文=写真。テーブルのバスケットには、バケット一本を切ったものとスティック菓子(包装はトマトプリッツの透明版みたいな感じ)。ひとりでこんなに食べれないなあ、と思っているとウェイトレスが登場。
“Bon appetit(めしあがれ)”と言う笑顔はかわいいけど、なぜにフランス語を。
カプチーノを飲みながら日記を書いていると、最後にチョコレートボンボンのプレゼント。
素敵なサービスに酔ってしまった。ウイスキーが強かっただけかも(笑)
左の翼のある獅子は、ヴェネツィア共和国の象徴
昼食後、かの有名なサンマルコ寺院へ。すごい行列だった。
バルコニーからの景色は最高!!権力の象徴、4頭のブロンズ馬像にも出会えた=写真。
モザイクで埋め尽くされた5つのドームも素晴らしい。ヴェネツィア共和国の金持ちぶりを感じさせられた。
どちらの写真がいいですか?
本島散策後の最後に、ゲットー・ヌオーヴォ広場に=写真。
イギリスのジャーナリストオススメの場所で、ぜひ訪ねたかった。
静かな広場を囲むように、高い建物が隣立する。ヴェネツィア共和国時代、ユダヤ人が住んでいた地区。限られた土地に、彼らは住むことを余儀なくされたため、自然と建物が高くなっていったという。ただ、ヴェネツィアでは、どんなに反ユダヤ感情の強い時期でも、他の西欧諸国のように、民衆によるゲットー(ユダヤ人)襲撃のような事故は、ただの一度も起こらなかった。こういうところが好きなんだよなあ。
観光客も少なく静かで、風情があります。ベンチや水道もあるので、休憩にも最適!オススメです☆
ヴェネツィアともお別れ。
リアルト橋
橋の上は市場になっている。昔は、銀行が並んでいたらしい
列車出発1時間ほど前に、サンタ・ルチア駅=写真に到着。船酔いしていたのもあって、スーツケースにもたれながら駅周辺のベンチで座って(眠って)いた。すると、誰かが肩をたたく。目を開けると、2人の警官が。「何をしているのだ」と高慢な態度で質問する。寝ぼけ眼で、「疲れていたから、ちょっと休んでいた。ミラノ行きの電車を待っている」と答えた。成り行きは忘れたけど、ピストルとエンブレムの確認のみでパスポートを提示していた。
目が覚めてきて、ハッとする。「こいつら本物か」
(イタリアには偽装警官がたくさんいるようです。みなさんは、ちゃんと確認してくださいね。「手帳見せてもらっていいですか」と。)
トランシーバーでのやりとりを聴いていると、本物みたい。トリノやナポリと更新していた。パスポートに入国の刻印がないことで、疑われたようもよう。ロンドンで2階建てバスの爆破事件があったように、テロリストへの警戒心は強い。
今回の旅は、パリからの入欧だったけど、入国審査官はスタンプを押さなかった。みなさん、審査官には「スタンプ押して」と要求しましょうね。
警察官と入国審査官との温度差が、腑に落ちなかった。このあたりが、ヨーロッパらしい。
そういえば、先月、友人がグアムになかなか入国できなかったとのこと。昨年、シリア・ヨルダン・エジプトを旅していた。パスポートにシリアのスタンプがあったのが、問題だったらしい。悪の枢軸とのレッテル貼りもここまでくると、あきれちゃう。
アメリカとヨーロッパの違いを感じたトピックだった。
次の目的地は南仏・アヴィニョン。
夜行列車が満席で、ミラノで一泊することに。このおかげで、ミラノぷち観光することになるのだった。
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