『僕の歩く道』
ずっと観たかったドラマ。先週、初めてテレビに向かう時間を持てた。
自閉症という脳の機能障害を持っている男性・大竹輝明を、草彅剛は見事に演じていた。
動物園での飼育係の仕事帰り、松田都古(香里奈)と輝明は、屋台でやきいもを買う。
二人は、ベンチに座ってやきいもを食べようとしたんだけど…
輝明は、都古に気が回らない。やきいもを買うときは自分の分だけ、ベンチに座るときは自分の座る場所の落ち葉だけ掃除する。普通なら、気分を悪くするところを、幼なじみの都古は、優しい目でみていた。
学生時代、喫茶店でアルバイトをしていたときのことだ。
常連のお客さんに自閉症の方がいた。テーブルで、新聞を読んだり、コーヒーを飲んだりする仕草は、健常者そのものだった。ただ、料金を支払いにレジに来ると、よく混乱された。小銭入れから硬貨全部を出してもらって、そこから料金分だけいただいたり、ヨーロッパのカフェと同じように、テーブルに料金を置いてもらったりしていた。彼は、人と接するのが苦手だった。
先日、「広島国際平和会議2006」に出席したときには、強い違和感を覚えたトピックが。
ダライ・ラマ14世(中国共産党軍の侵攻などにより、悪化し続けていたチベット情勢を打開すべく、チベット全土をアジア内陸部における平和の聖域とする「非暴力地帯」の構想を発表。1989年にノーベル平和賞を受賞)の講演のときのことだ。
「自我ばかりではなく、他人の立場に立つ必要がある」と、彼はおっしゃっていた。その中で「今の日本の若者の多くは、部屋の中に一日中こもっていると聞く。いわゆる『引きこもり』もっと外に出よう。」というメッセージを、英語で話された。
しかし、通訳の女性は、いわゆる『自閉症』と訳された。
世間一般に、誤解やステレオタイプが広がっているんだなあ、と肌で感じた。
『自閉症』は、は空間認知力や視覚認知・言語能力の発達が遅滞する脳の発達障害の一種で、先天的なもの。LD(学習障害)やADHD(多動性障害)、アスペルガー症候群を含めると、3%以上の人がこの種の障害を持っている。小学校の1クラスに、1、2人いることになるんだよなあ。
色んな困難や病気に直面して(後天的に)起こる「引きこもり」や「うつ」と違うことをみんなが理解しなければならないと感じる。
エジソンやアインシュタイン、ゴッホ、織田信長など過去の偉人もADHDだったのではないか、と言われている。自閉症の人は、ユニークな能力を持っていて、後世に欠かせない素晴らしい業績を残す可能性を持っている。
ドラマの中でも描かれている。輝明は、ツール・ド・フランスの歴代優勝者を全員覚えていたし。
いつものように、仕事帰りに輝明と都古がベンチに座っていると、雨が降ってきた。別れた恋人(葛山信吾)からの電話が鳴り続け、こらえきれず、都古は雨に打たれながら泣き出した。輝明はそっと自分の傘に都古を入れた。何かを感じたんだろう。観ていて、すごくうれしかった☆
都古や輝明の母(長山藍子)のような人が増えればいいなあ。描き方を見ていると、このドラマが輝明を温かく見守っているのがよくわかる。きっと、俺を含め、みんなが「自閉症」を理解する、そして温かい心を持つきっかけになるよ。今晩の放送が楽しみ♪
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コメント
ルパンさん、こんにちは。
私もこの番組、毎週楽しみに見てますw
自閉症の方のことを本当に理解しようと思ったら、実際に接したことがあるのと、テレビや本を通じてだけなのとでは全然違うでしょうね。
都古や輝明の母にしても、長く輝明と触れ合っているからこそ優しいのだと思います。
そういう意味では、幼い頃から、もっと健常者と自閉症の方とが実際に触れ合える場が社会的に用意されてればいいなと思います。
そういう私自信、昔少~し自閉症の子供たちと接したことがある以外は、こういったドラマを通じてしか知りえないでいるので偉そうなことは言えませんが・・・。
自閉症の方がみんな輝明と同じだと言う先入観を持たないことに気を付けながら今後も楽しんで行きたいと思います^^
投稿: さざまる | 2006年11月 7日 (火) 18時22分
さざまるさん、こんばんは!
そうなんですよね。「先入観」を持たないことが、最も大切だと思います。でも、それが一番難しい。子どもは無邪気だから、輝明の言動からでなく、心から感じれるんだと思います。そう、幸太郎のように。
「個性」と捉えることができる世の中になればいい、と僕は思っています。
そのためには、まず「自閉症」という名前を変えなきゃいけないなあ、なんて思いを巡らしています。
いろんな意味で、みんなの理解を深めるドラマになるといいですね☆
投稿: ルパン | 2006年11月 7日 (火) 23時57分
ルパンさん、こんばんは。
「僕の歩く道 第5話」見られましたか?
ルパンさんは旅行もたくさんされてるんですね!
内容が濃く文章も素晴らしくてすごいなと思いました。
私も見習いたいです。
投稿: とっこ | 2006年11月 8日 (水) 21時02分
こんばんは、とっこさん♪
「僕の歩く道」第五話もみましたよ。
輝明の気持ちは、外からはわかりにくい。すごく切なかったです。僕もポーカーフェイスと言われるので、少しだけ彼の気持ちがわかりました。
彼には幸せになってほしい!!
9月にブログを始めてから、ゆっくりと南欧旅行を振り返ってます。また、遊びに来てくださいね☆
投稿: ルパン | 2006年11月 9日 (木) 21時46分