北朝鮮の核問題について~2006年度ノーベル平和賞受賞候補者との話
2006年ノーベル平和賞が10月13日に発表されました。受賞されたのは、ムハマド・ユヌスさんと、貧困層を対象とした少額無担保融資を行うバングラデシュのグラミン銀行。
社会や経済の発展のために行った草の根の活動が評価されてのものでした。
ヨハン・ガルトゥングさんという方をご存知ですか?
今年度の受賞候補の一人です。
ノーベル平和賞(他のノーベル賞の授賞式はスウェーデン・ストックホルム)の授賞式があるノルウェーの出身で、前のオスロ国際平和研究所所長。
国連機関を中心に国際紛争解決に向けたコンサルタントの仕事もなさっています。
先日、来日された際、運良く酒を飲み交わす機会を持てたので、彼の話を書きます。
講演会にも参加したので、それもふまえて。
講演会のお題は「もう一つの東アジア共同体を求めて」
6カ国の目的と日本のとるべき道を示された。
(※僕のコメントは青色にします)
<北朝鮮>
アメリカと平和条約を結ぶこと(理由:国際社会の一員と認められたい)
<アメリカ>
①米国に友好的な態度をとらない国に核保有させたくない
②北朝鮮の政権が崩壊すること
③降伏しなかった国とは平和な関係を持てない、持ちたくない
←降伏した国は取り入れるが、朝鮮戦争で降伏しなかった北朝鮮は取り入れられない
<日本>
政府内では、二つの考えがあると話された。
1)今後もアメリカに従属して生きていく
2)1)+独自の核兵器を持ちたい
彼は、この2点で議論されることはないだろうと話す。理由は、日本には独立したメディアがないから、らしい…
<韓国>
2つの大きなジレンマがある。
1)2国家1民族との考え方から、韓民族は殺し合いをしない。
2)現状、北朝鮮の領空を米国でなく、韓国が支配しようとしている。
→北朝鮮が核兵器を使うのならば、相手(敵)は米国
<中国>
世界の賢者として知恵を授けたい。
→北朝鮮の行為は賢明ではない。目的は理解できるが、方法は理解できない
その結果、国連憲章7章(軍事的制裁措置を採ることも可能)を盛り込んだ決議を安全保障理事会で採択した
<ロシア>
大国としてポーズは示しておきたい。
安全保障理事会その他の場で、中身のある発言はしていない
【最重要】世界各国の連携(共同体)の現状
1、EU
2、アフリカ共同体
3、南アジア共同体
4、ASEAN(東南アジア諸国連合)
+
共同体作りが進んでいるもの
☆ラテンアメリカ共同体
☆イスラム圏の共同体 カサブランカ(北アフリカにあるモロッコの都市)からミンダナオ島(フィリピンで2番目に大きい島)までの広範囲
☆ロシアと周辺諸国
<共同体に属していない国>
米、英、イスラエル、オーストリア(いずれも神[キリスト教]と直接の関係にある国)、
そして、日本
→この事実には驚かされた。北朝鮮の問題とは別に、近隣諸国と友好関係を結ばなければならない。以前からわかっていたことだけど、切迫しているのがよくわかった。
ここ十数年の行動から、政府はアジア諸国と友好関係を結ぶことを最重要視していない。なので、個人個人が身近なところから行っていくしかないと感じた。
友人を作って会話したり、政府の言動を注視したり。
●では、北朝鮮の脅威に対して、日本はどうすべきか?
3つの提案をなされた。
①アメリカと北朝鮮とが話し合う場をセッティングする
②インドから学ぶべき
イスラム過激派による列車爆破事件(2006年10月28日7月11日)に対して報復行為に出なかった。インドはパキスタンに侵攻しなかった。
③参加するみんなが利益を得られるようなベストの東アジア共同体を提案する
今の日本政府のやり方では、サモア・ベトナム・フィリピン・韓国・太平洋諸島の小さな国々としか連携できないだろう。つまりは、大東亜共栄圏的なものでしかないということ。
ガルトゥングさんが英語で話されたことをそのまま日本語で記しました。
賛否両論あるかと思います。ただ、僕を含めて、事実を知った上で考えないといけないなあと思い、書きました。旅先でいつも感じるのですが、知らされていないこと、教わっていないことって多いんですよね。
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