『母たちの村』~アフリカにおける「女性性器切除」という慣習から~
今日は、昨日上映会に参加した、第57回カンヌ国際映画祭ある視点部門グランプリ受賞作のセネガル・フランス合作映画『母たちの村』を取り上げます。
「女性割礼」という言葉をご存知ですか?
アフリカに古くから伝わる儀式で、(少女時代に)女性性器を一部切除、縫合するものです。激しい苦痛と感染症、切除後の癒着などによる障害の発生、結婚や出産、性行為時に苦痛や危険をともなうため、問題とされています。
人間としての尊厳を無視していると思われる慣習。それが根強く残っているという事実を知り、自身の無知を感じた。
しかも、ソマリア、スーダン、ケニアを中心に30カ国で、年200万人もの女性が受忍しているとのこと。驚かずにはいられなかった。
胸が痛くなったというのが素直な感想。休憩時、タバコを吸わずにはいられなか
った。
映像を目にした瞬間は、「ひどい。理不尽だ」と反応したが、ストーリーが進む
中、ある思いが頭を離れなかった。
「どうすれば、この慣習の理不尽さを当事者に伝えられるのか。また、
どれくらいの当事者(女性側)がこの『女性割礼』廃絶を求めているのか」
女性のからだを傷つける良くない行為であることは間違いないけれど、外部の人間が「悪しき慣習」とレッテルを貼ることが解決につながるのか。
もし、私たち外部の人間の力によって「悪しき慣習」を排除できたとしても、村
に住む女性たちのリスクを消すことができるのか。
村の男女全員に納得してもらわないと、村八分やコミュニティからの脱出(移住
?)を余儀なくされてしまうんじゃないか。
やはり、慣習は村出身の人(アフリカに住む人)が変えていくのが、ベストなのかなあ。男性による訴えであれば、よりよいのかなあ。
などなど思いをめぐらした。
「女性割礼」というアフリカに伝わる儀礼を通して、さまざまな問題提起がされ
ている作品だった。
一方で、アフリカ女性の力強さと優しさ、そして豊かなアフリカのコミュニケーションが色鮮やかに描かれていた。微笑ましかった。
上映後の対談会で、「アフリカの監督がアフリカの人に向けて」メッセージを送り、彼ら彼女らの教育を啓蒙している映画、との説明があった。
けど、監督のメッセージはアフリカだけでなく、世界中に対してのものと感じた
。
日本の社会にも同じような問題(男尊女卑、家父長制、封建制度…。もちろんこれらの制度を否定してるわけではありません)が残っていて、それを解決するヒントがこの作品にあるんじゃないかなあと。
※僕はジェンダー、アフリカの問題について全くの素人ですので、間違いなどあるかもしれ
ません。気軽に指摘&コメントください。
いい映画だったので、紹介しました。
ストーリーなどは公式HPをご覧ください。
これから日本各地の映画館で上映されると思います。
大阪:OS名画座(06-6311-2478)で、9月23日ロードショー
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